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CEO輪番制度とは、最高経営責任者(CEO)の役割を、複数の人物が一定期間ごとに入れ替わりながら務めるという、ユニークな統治形態です。特に中国の巨大通信機器メーカーであるファーウェイ(Huawei)が導入していることで世界的に知られています。
最近、クチコミ・リピートなどの販促企画だけでなく
「経営のお悩み・相談」が増えています。
経営者の悩みは
レイヤーのように階層だと想っていますので
「対応できること」は、全力で対応
「専門外」は、プロフェッショナルを紹介
このスタンスで
相談者のお役に立てるよう心掛けています。

さて
今回は
ある経営者のお悩み解決の際に
「ファーウェイにおけるCEO輪番制度」
この話が、
先方の心に響いたようですので
一部綴らせていただきますね。
日本では「スマホ」や「米中経済摩擦」にて認知が高まっている
【 ファーウェイ(Huawai│華為技術)】

中国の通信機器大手企業。
1987年:任正非(レン・ジェンフェイ)氏が中国・深センに設立した民営企業。
https://consumer.huawei.com/jp/phones/
https://www.huawei.com/jp/
▼何かと話題も多いですね。
ファーウェイ、格安スマホ部門を150億ドルで売却へ=関係筋
https://jp.reuters.com/article/huawei-m-a-digital-china-idJPKBN27Q0YD
「ファーウェイにおけるCEO輪番制度」とは
創業者ジェンフェイ氏が、2011年に導入を発表
3名の頭脳明晰なCEO(最高経営責任者)が半年に1度、順に変わる制度
日本の経営思考では
「えぇぇぇぇぇ!どういうこと?」となりそうですね。
ファーウェイ・ジャパンによると、
この輪番制は「社会の急速な変化に十分に対応するための方法」として考え出されたとのこと。
ファーウェイにおけるCEO輪番制度の意義 によると
https://www.huawei.com/jp/publications/huawave/06/hw-148857-hw_144428-101313-101782-hw_144478
「多様性と調和が成功をもたらす」
以前は、
1人の人間がCEOとして行動する権限を与えられ、
企業の運命を左右していました。
こうした慣行は
中国のことわざ
「成功も失敗も蕭何(しょうか)※次第」
そのものです。
歴史は、こうした慣行が
大きなリスクを伴うことを繰り返し教えてくれます。
株主の期待に応えて毎四半期、
毎年の経営成績をあげるため、
CEOは多くの業務に忙殺されます。
多忙を極め、企業の将来について
深く研究したり考える暇もなく日々を過ごす、
というのが従来の光景でした。
こうした状況に置かれたCEOは、
自分の思うように満足に仕事ができないことも多々あります。
「ファーウェイの輪番CEO」は、
複数の経営者から構成されているため、
彼らが多様性の中で調和を追求することにより、
会社は環境の変化に機敏に対応できるようになります。
意思決定は上層リーダー集団で下されますから、
頑固な1人の人間のために会社が硬直化するといったこともなく、
予想外のリスクのために事業が不安定化することもありません。
輪番CEOは6か月交代で会社を指揮します。
就任期間を終えて非番になったCEOは、
引き続き会社の意思決定機構の中核的メンバ一としてとどまり、
事業上の意思決定権と人事権を保持します…
と続きます。
改めて CEO輪番制度制度の概要
この制度では、複数の経営トップ候補(ファーウェイの事例では3名)が選出され、それぞれが半年間などの定められた任期でCEOの職務を担当します。この3名がチームとして、あたかも一つの首脳部であるトロイカ体制のように機能しながら、経営の意思決定を行います。
単にCEOが定期的に交代するだけでなく、この制度の根幹には、「一人のカリスマに依存するのではなく、組織全体としての継続的な成長とリスク分散を目指す」という経営思想があります。
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● 導入の主な目的とメリット
CEO輪番制度を導入する主な目的と、それによって得られるメリットは以下の通りです。
(1)リスクの分散と持続性(サステナビリティ)の確保
↳ 特定の個人に権限や責任が集中することを避け、その人物の退任や病気といった予期せぬ事態が経営に与える影響を最小限に抑えます。
↳ 創業者やカリスマ経営者から、組織的なリーダーシップへの円滑な移行(トランジション)を実現し、企業の持続的な存続を可能にします。
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(2)意思決定の多様性と深い洞察力の活用
↳ 複数の優秀な人材がCEOを経験することで、それぞれ異なる視点や専門知識、深い洞察力を経営判断に持ち込むことができます。
↳ 特定のCEOの個人的な偏りや独断による誤った決定のリスクを軽減し、よりバランスの取れた、多角的な議論に基づく意思決定を促進します。
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(3)次世代リーダーの育成
↳ 将来のトップ候補に実践的なCEOとしての経験を積ませる「トレーニングの場」を提供します。
↳ 候補者たちは、世界的な変化に直面しながら意思決定を行うという厳しい環境に身を置くことで、迅速かつ的確な判断力や全社的な視点を養うことができます。これは、優秀な人材の継続的な輩出に繋がります。
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(4)組織の活性化と機動的な判断
↳ 定期的なリーダーシップの交代は、組織に新たな風を吹き込み、マンネリ化を防ぎます。
↳ 輪番CEOが日々のビジネスに直結する機動的な判断を下す一方、創業者などが長期的な方向性や戦略的な大枠を決定することで、短期的な機動性と長期的な安定性の両立を目指します。(ファーウェイの任正非氏の事例)
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制度の課題と懸念点
一方で、輪番制度にはいくつかの課題も存在します。
(1)長期戦略の一貫性の維持
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↳ 任期が短い(半年など)ため、CEOが交代するたびに経営方針が変わり、長期的な視点での戦略構築や、大規模な投資・改革の実行に一貫性を保つことが難しい可能性があります。
↳ これを避けるには、交代するCEOチーム全体での綿密な連携と、それを監督・指導する上位の組織(取締役会や創業者)による明確なガイドラインが不可欠となります。
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(2)連携と責任の所在の明確化
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↳ 複数のCEOが関わるため、意見の対立が生じやすくなったり、重要な決定の責任の所在が曖昧になったりするリスクがあります。
↳ 実効性を高めるためには、輪番CEO間の円滑なコミュニケーションと、最終的な決定権を持つ役職(例:創業者、会長、取締役会)の役割を明確に定義しておく必要があります。
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CEO輪番制度:まとめ
CEO輪番制度は、特に巨大化し、複雑化した組織において、カリスマ依存からの脱却と組織的なサステナビリティを実現するための、革新的かつ挑戦的な経営システムです。その成功には、輪番CEOチームの質と連携、そして制度を支える強力なガバナンス体制が鍵となります。



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ファーウェイ(Huawai│華為技術)
に学ぶ「輪番制度」
国際政経倶楽部より
さて、
日本では、
「船頭多くして船山に登る」
これをリスク回避した
「ワントップダウン」思考の選択が殆ど。
でも確かに
この輪番制だと
各CEOが
「自分の任期期間中に達成すべきこと」
「任期期間外にやるべきこと」
「長期で共有、引き継ぐべきこと」など
思考を分けて
分析・行動することが出来そうです。
日本的思考なら
「そんなん無理無理無理無理無理無理無理無理無理」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」
となりそうですが、
企業ではなく
視点を変えて
●経済同友会の各支部や
●ライオンズクラブ
●青年会議所
●その他のビジネス交流会でも
半年や1年に1度
代表が変わる制度を用いている団体は多いですよね。
ということで
日本の会社でいきなり
この制度は導入しづらいかもしれません。
先代やスタッフの違和感はハンパないでしょうから
だったら
思考と視点を変えて
●第一期 太田順孝(〜2022)
●第二期 太田順孝(2023〜2024)
とか
●二代目 太田順孝(〜2022)
●三代目 太田順孝(2023〜2024)
など
自分の中で消化しつつ
周囲にはこれまで変わらない方法を取るのも有りかと
また
●部署リーダー
●プロジェクトリーダー 等を
定期的に輪番制にすることで
スタッフの成長と連帯感が増す会社やお店もあるかもしれません。
以前に知人の会社も
「3年で代表取締役交代制」を導入していましたし、
いつも
お世話になっている企業さんも
ユニークな制度+経営で
優良人材の確保→経営拡大されています。
例えば
●二日酔い休暇制度
●推しロス休暇制度
●からあげを愛する◯◯さん向け「会社説明◯◯会」
などなど
注目の西日本ベンチャー100社に選ばれつつ
常に革新的に見えるも
「攻めながら守る」経営スタイル。
代表S社長曰く
「お客さんに喜んでもらうには、スタッフが健全でなければならない」
なるほど
変化への対応を必要とされる時代だからこそ
「人(スタッフ)」が最重要課題。
もちろん
「人(スタッフ)」=変化に対応できる人 です。
最後に
ファーウェイ創業者
任正非(レン・ジェンフェイ)氏の言葉を借りると
従来の株主資本主義における
取締役会は保守的になる傾向があると指摘。
技術のダイナミズムと市場の変動性を考慮し、
少人数の経営者が交代でCEOの職務を引き受ける制度を採用することにした。
1人のCEOが
「いくつもの業務を処理し、深い洞察力を備え、正しい方向づけをする」よりも、
「複数のCEOがそれを輪番で受け持つほうが効果的」だと語り、
「輪番CEOを務める資格を複数の『頭脳明晰』な人たちに与えることで、
CEOは世界の絶え間ない変化にさらされながら、特定の枠内で意思決定を下せるようになります」
と指摘。
実はこの記事
K社長を想いながら綴ってみました。
また、次回ミーティングの際は
この話題から始められたら嬉しく想います。
もちろん
ここまで読んでくださった皆さまの
お役に立てば幸いです。

【社長の右腕プロジェクト記事まとめ】
https://www.refs.jp/another-brain-of-management/

>>https://www.refs.jp/seminar-2/2116/

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今回の記事が
経営者さん・店長さん・広報担当社さんの参考になれば幸いです。
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https://umeda.keizai.biz/headline/3251/
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